ワールドカップで起きた悲劇

ワールドカップで起きた悲劇
世界中の国が頂を目指すサッカーワールドカップ。歓喜の時もあれば、悲しみに包まれる時もあります。

今回はサッカーワールドカップで起きた悲劇を紹介していきます。

 

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マラカナンの悲劇 1950年ブラジルワールドカップ 決勝リーグ第3戦 ブラジル代表対ウルグアイ代表

マラカナンの悲劇

今大会は現在の方式とは違い、4つのグループを突破したチームが決勝リーグに進出し総当たりで優勝チームを決める方式でした。

また、当初16チームが参加する予定でしたが、辞退が相次ぎ13チームで開催することになりました。

自国開催でワールドカップ初制覇を狙う『ブラジル代表』は首位でグループリーグを突破。

決勝リーグ1戦目の『スウェーデン代表を7-1』2戦目の『スペイン代表を6-1』で勝利し優勝に王手をかけました。最終戦を前にした順位は以下の通り。

『ブラジル代表』は勝利か引き分けで優勝が決まる状況で迎えた『ウルグアイ代表』との最終戦。

試合は前半をスコアレスで折り返すと、後半開始早々の47分にブラジル代表が先制し『1-0』優勝に王手をかけます。しかし、その19分後に失点し『1-1』のイーブンに戻されました。が

『ブラジル代表』が優勝する条件は勝利か引き分け、このまま守り切れば良いという展開でした。

それにも関わらず攻撃を仕掛け79分に失点『1-2』と逆転されてしまいそのまま追いつけず試合終了。

『ウルグアイ代表』が逆転でワールドカップ優勝を果たしました。

試合が終了すると約20万人が集まったスタジアムは静寂に包まれ、ショック死する人や、自死を図る人が出ました。

この最終戦で優勝をウルグアイ代表に渡してしまい、死者が出てしまった出来事を、試合が開催されたスタジアムにちなんで『マラカナンの悲劇』と呼ばれています。

 

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ミネイロンの悲劇 2014年ブラジルワールドカップ 準決勝 ブラジル代表対ドイツ代表

ミネイロンの悲劇

64年ぶりにブラジルで開催されるワールドカップ。過去5回の優勝を誇る『ブラジル代表』は一度も自国開催で優勝したことがなく、サッカー王国の誇りにかけて優勝が義務付けられていました。

グループリーグを首位通過し、ラウンド16で『チリ代表』をPK戦の末破り迎えた『コロンビア代表戦』。

試合は2-1で勝利したものの、64分にキャプテンで守備の要である『チアゴ・シウバ』が累積2枚目のイエローカードをもらい次の試合の出場停止。

88分にブラジル代表のエースでここまで4ゴール決めていた『ネイマール』が『コロンビア代表』の『フアン・スニガ』との接触で腰椎を骨折し、残りの全試合に出場出来なくなりました。

チームのエースとキャプテン、攻守において重要な2人を欠いて挑んだ準決勝の『ドイツ代表戦』で悲劇が起きます。

11分にドイツ代表の『ミュラー』に先制ゴール決められ、これを皮切りに、23分、24分、26分、29分に失点し、試合開始30分で『0-5』のスコアに。

後半も、69分、79分に失点し0-7、ブラジル代表は90分に1点返すもそこまで『1-7』で試合終了。ブラジル代表は優勝を逃し、その後の3位決定戦でも『オランダ代表』に0-3と完封負けしてしまいました。

自国開催での優勝というブラジル国民の期待と重圧を背負った『ブラジル代表』が『1-7』と衝撃的なスコアで優勝を逃したこの出来事は『マラカナンの悲劇』になぞらえて『ミネイロンの悲劇』と呼ばれています。

 

エスコバルの悲劇 1994年アメリカワールドカップ グループA アメリカ代表対コロンビア代表


『コロンビア代表』はワールドカップ予選を6勝2分0敗13得点2失点と圧倒的な力で首位通過し、ワールドカップ本戦でも優勝を期待されるチームでした。

こうして迎えたワールドカップですが、初戦の『ルーマニア代表戦』を『1-3』で敗戦。

続く第2戦の開催国『アメリカ代表』との試合は、34分に相手選手がゴール前に低いクロスを入れると『アンドレス・エスコバル』は処理を誤り、ゴールキーパーの逆を突く形で自陣ゴールに蹴りこんでしまい先制点を献上。

52分に失点し『2-0』89分に1点返すも『2-1』で試合終了。この敗戦により『コロンビア代表』は事実上の敗退となりました。

その後ほとんどの『コロンビア代表選手』は、批判、報復、衝突などを恐れ帰国せずアメリカに留まる中『エスコバル』はコロンビアに帰国することを決意。

コロンビアに帰国した『エスコバル』は、7月2日午前3時半頃店を出たところを暴漢に銃撃され27歳という若さで亡くなりました。

銃撃した犯人がサッカーの不法賭博組織の関与があったとの憶測もありますが真相はいまだ分かっていません。

この若いコロンビア代表選手が1つのオウンゴールがきっかけで命を落としてしまった事件が『エスコバルの悲劇』です。

日本ではこの出来事を機に、オウンゴールを自殺点と表現することはなくなりました。

まとめ

今回はワールドカップで起きた悲劇について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?

スポーツの範囲内での勝利の喜び、敗北の苦渋ならいいと思いますが、人の命が無くなってしまうような悲しい出来事はあってはならないですね。

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