サッカーの移籍ウィンドウとはなに？各国の期間も紹介

サッカーでは選手の移籍が頻繁に行われていますが、いつでも自由にして良いわけではありません。指定された期間のみ移籍することが可能であり、この期間のことを『移籍ウィンドウ』といいます。

この言葉を1度は聞いたことがあるかもしれません。ですが、詳しい意味や、これがなんのためにあるのかよく知らない方もいると思います。そこで、今回はサッカーの『移籍ウィンドウについて解説していきます。また、各国の『移籍ウィンドウ』の期間について紹介していきます。

移籍ウィンドウとは？

サッカーでは選手の移籍が可能な期間が限定されており、これを『移籍ウィンドウ』と呼びます。この制度は、FIFAのガイドラインによって定められており、FIFAに加盟する各国のサッカー協会はこれに従わなければなりません。なお、どのクラブとも契約していない選手（フリー選手）は『移籍ウィンドウ』の期間外でもクラブに加入することができます。

『移籍ウィンドウ』は夏と冬の時期に開かれますが、細かい期間については各国のリーグによって異なります。

移籍ウィンドウの目的

『移籍ウィンドウ』の主な目的は、サッカーにおける公平性を保つことにあります。このルールがなければ、資金力のあるクラブがシーズン中に争っているクラブから選手を引き抜き、弱体化させることが可能になってしまいます。

これは資金力のあるクラブが恣意的に順位を上げることであり、リーグのバランスを崩しかねません。移籍できる期間を夏と冬の2回に限定することで、チームの戦力や戦術などにある程度の安定性がもたらされます。

移籍ウィンドウの歴史

『移籍ウィンドウ』が導入された背景には『ボスマン判決』がありました。ボスマン判決により欧州で移籍が流動的になり、資金力のあるクラブに選手が流失していきました。その結果として、戦力が安定しないクラブが出てきました（例えばアヤックス）。

ボスマン判決後の移籍の増加と移籍市場の不安定化に対処するべく、2002年にUEFAが移籍ウィンドウを導入し、その後FIFAによって各国のサッカー協会に『移籍ウィンドウ』を設けることが義務付けられました。

各国の移籍ウィンドウの期間

『移籍ウィンドウ』は夏と冬とで大まかな期間が決まっていますが、細かい期間については各国のリーグによって異なります。以下に、いくつかの主要なリーグの『移籍ウィンドウ』の期間を紹介します。

ヨーロッパの移籍ウィンドウの期間

※太字は2024/25シーズン、それ以外は2023/24シーズンのもの。

南米の移籍ウィンドウの期間

※ブラジルは2024年シーズン、アルゼンチンは2023/24シーズンのもの。

北中米の移籍ウィンドウの期間

※アメリカは2024年シーズン、メキシコは2024/25シーズンのもの。

アジアの移籍ウィンドウの期間

日本、中国、韓国は2024年シーズン、サウジアラビア、UAE、カタールは2023/24シーズンのもの。