セルティックは日本人が多すぎる!?その理由とは?

セルティックは日本人が多すぎる!?

セルティックは日本人が多すぎると思ったことはないでしょうか?ヨーロッパのクラブ、しかもチャンピオンズリーグに出場するような名門に多数の日本人選手が在籍するのは珍しいことです。ではなぜ、セルティックに日本人が多すぎるほど在籍しているのでしょうか?今回その理由を解説していきます。

 

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セルティックとはどんなクラブ?

セルティックはどんなクラブ?

『セルティック』は1887年に創設された、スコットランドのグラスゴーを拠点とするサッカークラブで、収容人数約6万人の『セルティック・パーク』をホームスタジアムとして使用しています。スコティッシュ・プレミアシップ(スコットランド1部リーグ)に所属する強豪で、その優勝回数は53回を誇ります。

また、セルティックは国内に限らず、ヨーロッパの舞台でも成功を収めています。特に1967年には、イギリスのクラブとして初のUEFAチャンピオンズリーグ(当時はチャンピオンズカップ)を制覇しヨーロッパのクラブの頂点に立ちました。

 

オールド・ファーム・ダービー

『セルティック』と『レンジャーズ』は長年にわたりライバル関係にあり、両クラブの対決は『オールド・ファーム・ダービー』と呼ばれ、世界的に見てもかなり激しいダービーマッチとして知られています。

セルティックとレンジャーズは、どちらもは長い歴史と熱狂的なサポーターを持ち、ダービーマッチはそれに裏打ちされた、熱気と緊迫感あふれる激しい戦いが展開されます。

オールド・ファーム・ダービーについては『サッカーの熱狂的なダービーマッチ』でも紹介しています。

 

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セルティックの日本人は誰がいる?

セルティックの日本人は誰がいる?

2024年2月現在、セルティックには以下の『5人の日本人』選手が所属しています。

  • 古橋亨梧(28歳)
  • 前田大然(25歳)
  • 旗手怜央(25歳)
  • 岩田智輝(26歳)
  • 小林友希(22歳)

 

古橋亨梧

古橋亨梧は2021年7月にヴィッセル神戸からセルティックに移籍。リーグ戦初先発となったダンディーFC戦でハットトリックを達成し、大きな注目を集めました。加入1シーズン目は怪我により離脱していた時期もありましたが、リーグ戦では12ゴールで得点ランキング2位、リーグカップでは3ゴールを決め、両大会でのチームの優勝に貢献しました。

そして2022/23シーズン、リーグ戦で27点を決め得点王を獲得。スコティッシュ・プレミアシップとスコットランドプロサッカー選手協会の年間最優秀選手賞を受賞、ファンが選ぶクラブの年間MVPにも輝きました。

 

前田大然

前田大然は2021のJ1リーグで23ゴールを決め、得点王に輝くと、J1のシーズン終了後の2021年12月に横浜Fマリノスからセルティックに期限付き移籍しました。セルティックでは驚異的なスプリント力と、それを90分続けられるスタミナを活かしたプレーや、リーグ戦で6ゴールを決めるなど、チームのリーグ戦優勝に貢献。その活躍が認められ、シーズン終了後に完全移籍しました

 

旗手怜央

旗手怜央は2021年12月に川崎フロンターレからセルティックに移籍しました。高いユーティリティ性を持っており、チームの戦術や状況に応じて両サイドバックや中盤でプレーし、チームに貢献しています。セルティックのライバルであるレンジャーズとの試合では2ゴール1アシストの大活躍で、チームの勝利に貢献。ファンの心も掴みました。

岩田智輝

横浜F・マリノスに所属していた岩田智輝は2022シーズンのJ1リーグで最優秀選手賞を獲得するなど、素晴らしい活躍を見せ、チームの優勝に大きく貢献しました。その後、2022年12月にセルティックに期限付き移籍、2024年7月に完全移籍に移行しました

 

小林友希

小林友希は2022年11月にヴィッセル神戸からセルティックに移籍しました。22歳と若くて将来性があるうえに、左利きのセンターバックであるという希少性もあります。まだ、セルティックでは活躍できているとは言えませんが、そのポテンシャルは高く、将来の日本代表に望む声も少なくありません。

 

セルティックに日本人が多い理由

セルティックに日本人が多い理由

セルティックに日本人が多い理由には、ポステコグルーが監督に就任したこと、古橋亨梧が活躍したこと、商業的なこと、リスクが低いこと、欧州5大リーグや日本代表への足掛かりになることが挙げられます。

 

アンジェ・ポステコグルーの監督就任

現在所属している日本人は全て、ポステコグルーがセルティックの監督に就任した後に獲得されており、同監督による意向が大きく影響しています。

ポステコグルーはセルティックの監督に就任する以前、横浜F・マリノスで約3年間指揮を取っており、同クラブを15年ぶりの優勝に導きました。そのため、Jリーグに精通して、日本人の特徴を把握していると言えます。

なお、ポステコグルーは2022/23シーズンを最後にセルティックを去り、トッテナムの監督に就任しています。

 

古橋亨梧の活躍

古橋亨梧の活躍も日本人選手が多い理由の一つです。古橋亨梧はリーグ戦初出場でハットトリックを皮切りにゴールを量産し、セルティックの攻撃陣をけん引しました。その成功が他の日本人選手にも影響を与え、セルティックへの移籍の選択肢が広がったのです。他の日本人選手に対する関心や期待が高まりました。

 

リスク低い日本人選手

海外では日本人選手は謙虚で、規律を重んじると思われています。実際これらは海外でプレーした日本人選手の評価としてよく挙げられます。そのため素行的な問題を起こすリスクは低いと言えます。

また、Jリーグでプレーする日本人選手は少ない移籍金で獲得できる場合が多く、活躍できなくてもダメージは最小限に抑えられまし、活躍できた場合は大きな利益になります。そういう意味でもリスクが低いと言えます。

 

日本市場の開拓

海外のクラブが日本人選手を獲得することで、日本国内からの注目度が高まります。日本人選手の活躍がメディアやファンの注目を集め、クラブの知名度や拡大やスポンサー獲得に繋がることがあり、ビジネス面でも好影響をもたらすことが期待できます。

 

欧州5大リーグや日本代表への足掛かり

欧州5大リーグとは、イングランド、スペイン、ドイツ、イタリア、フランスのそれぞれ1部リーグのことで、実質世界5大リーグです。この欧州5大リーグに、Jリーグから直接移籍することは、文化の違いや競技レベルの高さの面で、なかなかにハードルの高いことです。

そのため最近ではクッションとして、比較的レベルの低いベルギーリーグや、オランダリーグ、ポルトガルリーグに移籍することが増えており、セルティックはその選択肢の1つと言えます。つまりセルティックを足掛かりに欧州5大リーグを目指す、というわけです。

また、現在の日本代表は欧州の主要リーグでプレーしている選手が多く、Jリーグでプレーしている選手が代表に招集されることは少なくなっています。そのため、セルティックでプレーすることは日本代表入りへの足掛かりともなります。

 

セルティックの日本人の年俸はどれくらい?

セルティックの日本人の年俸はどれくらい?

セルティックに所属する日本人選手の年俸について紹介しますが、クラブが公表しているわけでないので参考としてご覧ください。

  • 古橋亨梧の年俸は約99万ポンド(約1億7,000万円)
  • 前田大然の年俸は約94万ポンド(約1億6,000万円)
  • 旗手怜央の年俸は約62万ポンド(約1億円)

小林友希の年俸については情報がなく、分かりませんでした。前所属クラブのヴィッセル神戸では年俸2,000万だったようです。

岩田智輝も情報がななく、分かりませんでした。横浜F・マリノス時代の年俸は年俸3,500万円だったようです。

 

まとめ

セルティックはなぜ日本人選手を多く抱えるのか、その理由を紹介しました。現在の監督を務めているアンジェ・ポステコグルーの存在や、古橋亨梧の活躍、リスクの低さ、商業的なメリットなどが日本人選手の獲得につながっています。また日本代表入りや欧州5リーグへの足掛かりとしての意味も持ちます。

セルティックと同じく、日本人が多数在籍している『シントトロイデン』というクラブがあります。そのシントトロイデンに日本人が多い理由を『シントトロイデンに日本人が多いのはなぜ?』で紹介をしています。よろしければご覧ください

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