ボリビア代表はなぜワールドカップに3回も出場できたのか?

ボリビア代表はどうやってワールドカップに出場した?

『ボリビア代表』は南米最弱と評されることが多いですが、過去3回ワールドカップに出場しています。

なぜ南米最弱といわれている『ボリビア代表』が回もワールドカップに出場できたのでしょうか?

今回は『ボリビア代表』がワールドカップに出場できた理由について解説していきます。

 

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招待され出場 1930年ワールドカップ ウルグアイ大会

1930年ワールドカップウルグアイ大会

『ボリビア代表』が初めてワールドカップに出場したのは、1930年ワールドカップウルグアイ大会。

第1回大会となった今大会は招待制だったため、出場権を賭けた予選は行われず全てのチームが招待されて参加し『ボリビア代表』も招待されてワールドカップに出場することになりました。

 

初のワールドカップは惨敗

ワールドカップ本戦では『ユーゴスラビア代表』『ブラジル代表』と同じ組に入りました。

『ボリビア代表』は初戦で『ユーゴスラビア代表』に『4-0』で敗戦、続く2戦目も『ブラジル代表』に『4-0』で敗北し、1得点も取ることが出来ずに大会を去りました。

 

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相次いだ辞退出場 1950年ワールドカップ ブラジル大会

1950年ワールドカップブラジル大会

『ボリビア代表』の2回めのワールドカップは、1950年ブラジル大会。

今大会は『アルゼンチンサッカー連盟』が開催国ブラジルの『ブラジルサッカー連盟』との問題を抱えていたため辞退。

他にも『エクアドル代表』と『ペルー代表』が辞退し、開催国枠で『ブラジル代表』が出場権を得ていたため、残る『ボリビア代表』『ウルグアイ代表』『チリ代表』『パラグアイ代表』が自動で予選を通過しました。

 

本戦はまたもしても惨敗

グループリーグでは『ウルグアイ代表』『トルコ代表』『スコットランド代表』と同じ組になる予定でしたが『フランス代表』が辞退したため『ウルグアイ代表』と『ボリビア代表』の2チームで争われることになりました。

結果は『8-0』で『ボリビア代表』の敗北。またもしても、1得点も取れずに敗退することになりました。

 

ホームの地の利を活かし自力突破 1994年ワールドカップ アメリカ合衆国大会

1994年ワールドカップアメリカ大会

これまでは招待での出場や、他国の辞退による出場など、予選を勝ち上がって出場したことが無い『ボリビア代表』ですが、1993年9月19日ついに自力で予選を突破しワールドカップ出場を手にしました。

予選は『グループA』と『グループB』に分けられ、各グループでホーム&アウェーの総当たり戦を行います。

各グループ1位がワールドカップ出場決定『グループA』の2位は大陸間プレーオフ『グループB』の2位はワールドカップ出場決定というレギュレーション。

『ボリビア代表』が入ったのは『グループB』でした。

1994年ワールドカップ予選グループ

 

標高3,600mの地の利を活かしたボリビア代表

『ボリビア代表』はホームゲームを標高3,600mにあるスタジアム『エスタディオ・エルナンド・シレス』通称『ラパス』で開催します。

ホームスタジアムが標高3,600mの高さにある地の利を活かし、これまで予選では一度も負けたことのない『ブラジル代表』を相手に『2-1』のスコアで歴史的勝利を収めました。

続く『ウルグアイ代表』『エクアドル代表』『ベネズエラ代表』にも勝利しホームゲーム全勝、アウェーゲームを1勝1分2敗で乗り切り、ワールドカップ出場を決めました。

1994年ワールドカップ予選結果

このようにホームゲームでの地の利を活かした圧倒的な勝率が予選突破の要因です。

 

本戦では初の勝点獲得と初得点を記録

ワールドカップ本戦では『ドイツ代表』『スペイン代表』『韓国代表』と同じ『グループC』に入りました。

初戦で『ドイツ代表』に『1-0』で敗れるも、2戦目の『韓国代表』に『0-0』で引き分け、勝ち点1を獲得しワールドカップ通算5試合目にしてついに勝ち点を手にすることが出来ました。

3戦目では『スペイン代表』に『3-1』とワールドカップ初得点を記録するも敗北し、グループリーグで大会を去りました。

 

コパ・アメリカでの成功

コパ・アメリカ優勝

ワールドカップでは自力で予選を突破したのが1回、勝利を収めたことはない『ボリビア代表』ですが、自国開催となった1963年の『コパ・アメリカ』で初優勝を果たし、再び自国開催となった1997年の『コパ・アメリカ』では準優勝しました。

このようにワールドカップの成績とは裏腹に『コパ・アメリカ』では成功を収めています。

 

現在のボリビア代表

現在のボリビア代表

1994年以降『ボリビア代表』はワールドカップ予選で敗退し続けています。

これは南米予選が10ヵ国のホーム&アウェーの総当たり戦に変更されたためアウェーゲームが増えたことと、対戦国が事前に高地でトレーニングするなど高地対策をしてから『ボリビア代表』のホームゲームに挑むようになり勝てなくなったためです。

 

まとめ

今回は『ボリビア代表』のワールドカップについて解説しましたが、いかがだったでしょうか?

『ボリビア代表』は自力で予選を突破したのは1回だけ、本戦では勝利を上げたことはありません。『ボリビア代表』がワールドカップで躍進する日は訪れるのでしょうか?

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