『アジアカップ』はアジア各国の代表チームが競い合う大会です。アジアの人口は世界の人口の約半数を占めるため、注目度の高い大会となっています。今回はそんな『アジアカップ』について紹介していきたいと思います。2024年1月時点での情報をもとに作成しています。
アジアカップとは?
『アジアカップ』とは、AFC(アジアサッカー連盟)が4年に1度主催する、アジア最強の代表チームを決める大陸選手権です。予選を通過した23チームに開催国を加えた、24チームが競います(2023年カタール大会時点)。
大会の歴史は古く、第一回大会は1956年に行われました。これは南米の『コパ・アメリカ』の1916年次いで2番目に古い大陸選手権です。
アジアカップでの日本代表の成績
日本代表が初めてアジアカップの本大会に出場したのは、1988年カタール大会。このときは大学生主体のBチームで参加しました。広島県で開催された1992年大会にも開催国枠で出場。自国開催となった本大会では、グループリーグを1勝2分で通過すると、準決勝で中国代表、決勝でサウジアラビア代表を破り初優勝を飾りました。
その後、2000年大会と2004年大会で優勝し連覇を達成。2011年大会では4回目の優勝を果たし、アジアカップ最多優勝回数となりました。
- 1988年カタール大会
1次ラウンド敗退 - 1992年広島大会
優勝 - 1996年UAE大会
ベスト8 - 2000年レバノン大会
優勝 - 2004年中国大会
優勝 - 2007年インドネシア・マレーシア・タイ・ベトナム大会
4位 - 2011年カタール大会
優勝 - 2015年オーストラリア大会
ベスト8 - 2019年UAE大会
準優勝 - 2023年カタール大会(2024年に開催)
ベスト8
アジアカップで優勝するとどうなる?メリットはある?
トロフィーと賞金がもらえる
アジアカップで優勝すると、優勝トロフィーと『500万ドル』の賞金が与えられます(2023カタール大会の場合)。賞金は日本円に換算すると、約7億4,000万円となります。
アジアカップの賞金は以下のとおり。
優勝 | 500万ドル | 約7億4,000万円 |
準優勝 | 300万ドル | 約4億4,400万円 |
ベスト4 | 100万ドル | 約1億4,800万円 |
全出場チーム | 20万ドル | 約2,960万円 |
※1ドル=148円で計算
また、2015年大会までは優勝チームに、各大陸の王者によって争われる『FIFAコンフェデレーションズカップ』の出場権も与えられていました。現在は同大会が廃止されたため、優勝チームに与えられるのは、優勝トロフィーと賞金のみとなっています。
FIFAランキングのポイントを稼げる
FIFAランキングはポイント制となっており、より多くのポイントを持っている代表チームがランキング上位になります。ポイントの計算はやや複雑ですが、要素の1つとして試合の重要度があり、重要度が高い試合のほうが多くのポイントを得られます。
重要度が最も高いのはワールドカップ本戦の試合で、次が大陸選手権の本戦の試合です。アジアカップも大陸選手権の1つなので、試合に勝つことで多くのポイントが加算されます。アジアカップで優勝するということは、多くのポイントを獲得できるということであり、FIFAランキングが大きく上昇する可能性があります。
E-1とアジアカップの違い
アジアカップに似た大会に『E-1』というものがあります(正式名称:EAFF E-1サッカー選手権)。この大会はアジアカップと同じくアジアを舞台としますが、参加する国が東アジアの国だけに限られています。出場国は『日本』『中国』『韓国』に予選を勝ち上がった1チームを加えた4チーム。
また、大会は『EAFF(東アジアサッカー連盟)』が2年に1度開催し、開催地は『日本→韓国→中国』の順番でローテーションしています。
『E-1』が開催されるのが『国際Aマッチデー』ではないため、海外の選手を招集することが難しく、国によっては2軍や3軍などベストメンバーで挑めない現状があります。
E-1での日本代表の成績
『日本代表』は過去9大会全てに出場していますが、優勝したのは2013年と2022年の2回と、アジアカップの成績と対象的に『E-1』ではあまり良い結果を残せていません。