サッカーの長いリーグ戦。シーズンを無敗で終えるのはとても難しいことで、どんなに良い内容のサッカーをしていても運悪く負けてしまうことがあります。今回は欧州主要リーグで無敗優勝という偉業を達成したチームを紹介していきます。
プレミアリーグの無敗優勝チーム
プレミアリーグでは、前身のフットボールリーグ時代を含めると、以下の2チームが無配優勝を達成しています。
- プレストン・ノースエンド
(1888/1889シーズン) - アーセナル
(2003/2004シーズン)
プレストン・ノースエンドの無敗優勝
シーズン:1888/1889
成績:22試合 18勝4分
『プレストン・ノースエンド』は、フットボールリーグ(プレミアリーグの前身)を18勝4分で優勝し、世界で初めての『無敗優勝』を達成しました。
また、同シーズンのFAカップでも優勝しており、これまた史上初の2冠を達成しました。
アーセナルの無敗優勝
シーズン:2003/2004
成績:38試合 26勝12分
2003-2004シーズン、アーセン・ベンゲル監督に率いられた『アーセナル』は、プレミアリーグ創設後初の無敗優勝を達成。
その偉業から、このシーズンのアーセナルは『インビンシブルズ』と呼ばれ、称えられています。
特筆すべき選手は『ティエリ・アンリ』で、30得点6アシストで得点王を獲得する大車輪の活躍でチームを牽引しました。
セリエAの無敗優勝チーム
セリエAでは以下の2チームが無敗優勝を達成しています。
- ACミラン
(1991/1992シーズン) - ユベントス
(2011/2012シーズン)
ACミランの無敗優勝
シーズン:1991/1992
成績:34試合 22勝12分
『ACミラン』は、セリエA全盛期の『1991/1992シーズン』、就任1年目の『ファビオ・カペッロ』に率いられ、セリエA史上初の無敗優勝の偉業を達成。
その後ACミランは、セリエA三連覇や、チャンピオンズリーグの決勝に3シーズン連続で進出するなど、黄金期を迎えました。
ユベントスの無敗優勝
シーズン:2011/2012
成績:38試合 23勝15分
就任一年目の『アントニオ・コンテ』が指揮を執ったチームは23勝15分で、セリエAのチーム数が18チームから20チームに移行してからは初の無敗優勝を達成。
ユベントスはこれを皮切りに9連覇を達成し『2019/2020シーズン』まで続く、ユベントス一強時代の幕開けになるシーズンとなりました。
ラ・リーガの無敗優勝チーム
ラ・リーガでは以下の2チームが無敗優勝を達成しています。
- アスレティック・ビルバオ
(1929/1930シーズン) - レアル・マドリード
(1931/1932シーズン)
アスレティック・ビルバオの無敗優勝
シーズン:1929/1930
成績:18試合 12勝6分
『アスレティック・ビルバオ』は、ラ・リーガが創設して2シーズン目の、『1929/1930シーズン』を12勝6分でリーグ初優勝&無敗優勝を達成し、ラ・リーガで初めて無敗優勝を成し遂げたチームとなりました。
レアル・マドリードの無敗優勝
シーズン:1931/1932
成績:18試合 10勝8分
ラ・リーガで最多優勝を誇る『レアル・マドリード』が無敗優勝を達成したのは、ラ・リーガが開幕してから4シーズン目の『1931/32シーズン』で、10勝8分の成績でリーグ戦初優勝&無敗優勝を達成しました。
ブンデスリーガの無敗優勝チーム
ブンデスリーガでは以下の1チームが無敗優勝を達成しています。
- レバークーゼン
(2023/2024シーズン)
レバークーゼンの無敗優勝
シーズン:2023/2024
成績:34試合 28勝6分
レバークーゼンは1979/1980シーズンからブンデスリーガで戦い続けており、2023/2024シーズンについに初優勝&無敗優勝を達成しました。
これはブンデスリーガの歴史上初の無敗優勝であり、バイエルンでさえ達成したことがありません。
また、同シーズンは国内カップ戦も優勝しており、ヨーロッパリーグでは準優勝しました。
リーグアンの無敗優勝チーム
リーグアンもブンデスリーガと同様に無敗優勝を成し遂げたチームは存在しません。
『2001/2002シーズン』から『2007/2008シーズン』まで7連覇したリヨンや、金満クラブのパリ・サンジェルマンも無敗優勝を達成したことはありません。
プリメイラリーガ(ポルトガル)の無敗優勝チーム
ポルトガルでは以下の2チームが無敗優勝を達成しています。
- ポルト
(2010/2011シーズン、2012/2013シーズン) - ベンフィカ
(1972/1973シーズン)
ポルトの無敗優勝
シーズン:2010/2011
成績:30試合 27勝3分
シーズン:2012/2013
成績:30試合 24勝6分
クラブ史上最年少で監督に就任した『ビラス・ボアス』が率いた『2010/2011シーズン』のポルトは、このシーズンの得点王を獲った『フッキ』の活躍もあり、27勝3分と圧倒的な内容で無敗優勝を達成しました。
また、2シーズン後の『2012/2013シーズン』も無敗優勝しました。
ベンフィカの無敗優勝
シーズン:1972/1973
成績:30試合 28勝2分
ベンフィカは、『1972/1973シーズン』にポルトガルリーグ史上初の無敗優勝を達成。
その内容は28勝2分と圧倒的なもので勝率は約93%。また、シーズン中には23試合連勝を記録しています。
ベンフィカは『1977/1978シーズン』も無敗で終えましたが、ポルトが優勝し、無敗優勝とはなりませんでした。
エールディビジの無敗優勝チーム
エールディヴィジでは以下の1チームが無敗優勝を達成しています。
- アヤックス
(1991/1992シーズン)
アヤックスの無敗優勝
シーズン:1994/1995
成績:34試合 27勝7分
『ファン・ハール』に率られたアヤックスは『1994/1995シーズン』に27勝7分で、エールディヴィジ史上初の無敗優勝を達成しました。
また、このシーズンは『チャンピオンズリーグ』でも無敗優勝するという偉業を成し遂げています。
Jリーグの無敗優勝チーム
Jリーグで無敗優勝を達成いしたチームはありませんが、以下の2チームがそれに近いことを達成しています。
- 浦和レッズ
(J1 1stステージ、2015年シーズン) - ブラウブリッツ秋田
(J3、2020年シーズン)
浦和レッズ 2015年
シーズン:2015年シーズン 1stステージ
成績:17試合 12勝5分
2015年シーズンのJリーグは2ステージ制でした。浦和レッズは、その2015年J1リーグの1stステージを17試合12勝5分で無敗優勝しました。
しかし、2ndステージでは9勝4分4敗の4位で終了し、最終的に年間順位3位で年間優勝することはできませんでした。
2015年シーズンの1stステージに限定すれば無敗優勝したと言えます。
ブラウブリッツ秋田
シーズン:2020年シーズン
成績:34試合 21勝10分3敗
2020年のJ3で、ブラウブリッツ秋田は開幕から28試合無敗を維持し、6試合を残して早々に優勝を決めました。
優勝した時点では無敗でしたが、その後の試合で3敗しています。