『プスカシュ賞』という言葉をご存知でしょうか?『プスカシュ賞』は選手に贈られる個人賞の1つです。
今回はそんな『プスカシュ賞』の意味や由来の解説と歴代受賞者を紹介していきます。
プスカシュ賞の意味
『プスカシュ賞』は2009年に創設された、FIFAが主催の『シーズン最優秀ゴール』を決めた選手に贈られる賞です。正式には『FIFAプスカシュ賞(FIFA Puskás Award)』といいます。
受賞者は専門家の投票と一般の投票で決められ、『ザ・ベスト・FIFAフットボールアウォーズ(最優秀選手賞)』と同時に発表されます。
対象となる期間は『前年の10月~当年の8月』、対象となる大会は『各国のリーグやカップ戦』、『FIFA主催する大会』です。また、国籍、性別は問いません。
プスカシュ賞の由来
『プスカシュ賞』の『プスカシュ』とはハンガリーのレジェンド『フィレンツェ・プスカシュ』からとったものです。
『フィレンツェ・プスカシュ』はハンガリーの首都ブダペストを拠点にする『ブダペスト・本ヴェード』やスペインの『レアル・マドリード』で活躍し、『マジック・マジャール』と呼ばれたハンガリー代表の黄金期の中心メンバーでした。
プスカシュ賞歴代受賞者
2009 クリスティアーノ・ロナウド
- 国籍:ポルトガル
- チーム:マンチェスター・ユナイテッド
『プスカシュ賞』初代受賞者となったのは『クリスティアーノ・ロナウド』。ポルトガルの『ポルト』との試合で約35mの距離から決めたゴールによって受賞しました。
2010 ハミト・アルトゥントップ
- 国籍:トルコ
- チーム:トルコ代表
『カザフスタン代表』との試合で、コーナーキックをペナルティエリア外からダイレクトシュートで決めたゴールが『プスカシュ賞』に選出されました。
2011 ネイマール
- 国籍:ブラジル
- チーム:サントス
ブラジルの『フラメンゴ』との試合で、2人をかわし味方へパス、リターンパスを貰い2人かわし最後はゴールキーパーの逆を突くゴールを決めました。
2012 ミロスラフ・ストッフ
- 国籍:スロバキア
- チーム:フェネルバフチェ
トルコの『ゲンチレルビルリイ』との試合で、コーナーキックをペナルティーアークの中央付近からダイレクでシュートでゴールを決めました。
2013 ズラタン・イブラヒモビッチ
- 国籍:スウェーデン
- チーム:スウェーデン代表
『イングランド代表』に4-2で勝利した試合。ゴールキーパーヘディングでクリアしたボールをバイシクルシュートでゴールを決めました。また、この試合は1人で4得点しています。
2014 ハメス・ロドリゲス
- 国籍:コロンビア
- チーム:コロンビア代表
ワールドカップの『ウルグアイ代表』との試合で、浮き球のパスを胸トラップ、からの反転ボレーシュートでゴールを決めました。また、『ハメス・ロドリゲス』は大会得点王に輝いています。
2015 ウェンデル・リラ
- 国籍:ブラジル
- チーム:ゴイアネージア
味方にパスを出し相手ディフェンスの裏に走り出すと、味方から浮き球のパス。後方からの浮き球のパスを倒れ込みながら反転しダイレクトシュートで得点を決めました。
2016 モハマド・ファイズ・スブリ
- 国籍:マレーシア
- チーム:ペナンFC
『モハマド・ファイズ・スブリ』が放った無回転シュートは壁の左側を通過した後、ゴールの右上に吸い込まれていきました。
2017 オリヴィエ・ジルー
- 国籍:フランス
- チーム:アーセナル
イングランドの『クリスタル・パレス』との試合で、後方に飛んできたクロスをかかとでシュートし、得点を決めました。
2018 モハメド・サラー
- 国籍:エジプト
- チーム:リヴァプール
イングランドの『エヴァートン』との試合で、ゴール上隅に決めたカーブシュートが『プスカシュ賞』に選出されました。
2019 ジョーリ・ダーニエル
- 国籍:ハンガリー
- チーム:
相手ディフェンダーにマークされていたものの、味方のクロスにオーバーヘッドで合わせゴールを決めました。このゴールは『ジョーリ・ダーニエル』にとってプロキャリア初ゴールでした。
2020 ソン・フンミン
- 国籍:韓国
- チーム:トッテナム
自陣でボールを受けるとドリブルを開始。約70mの距離を快走&相手選手5人抜きのスーパープレーを披露し、最後はしっかりゴールを決めました。
2021 エリク・ラメラ
- 国籍:アルゼンチン
- チーム:トッテナム
ペナルティーエリア内で味方のパスが少しずれたところをラボーナでダイレクトシュート。このシュートは相手の股を抜きゴール隅に決まりました。
日本人はプスカシュ賞を受賞したことある?
『プスカシュ賞』は日本人もJリーグも選考対象ではありますが、日本人が受賞したことも、Jリーグから受賞者が出たこともありません。
2010年にFIFA U-17ワールドカップ準決勝の北朝鮮戦で『横山久美』が決めたゴール、2014年にJ1の川崎フロンターレ戦で『佐藤寿人』決めたゴール、それぞれノミネートはされましたが受賞とはなりませんでした。