『DOGSO(ドグソ)』は試合に大きな影響がでる判定ですが、どのような条件で適応されるのか、どういった罰則があるのか知っていますか?
今回は『DOGSO(ドグソ)』の意味や4要件、三重罰について解説していきます。
DOGSO(ドグソ)とは?
『DOGSO』の正式名称は『Denial of an Obvious Goal-Scoring Opportunity』で、日本語に訳すと『決定的な得点機会の阻止』になります。
4要件を満たすと『DOGSO(ドグソ)』の判定になり、判定を受けた選手には3重罰が与えられます。
DOSGO(ドグソ)の4要件
『DOGSO(ドグソ)』とは攻撃側の『決定的な得点の機会』をファウルで止めることです。
競技規則では以下の4つの条件を満した場合『DOGSO(ドグソ)』になります。
- 反則とゴールとの距離
- 守備側競技者の位置と数
- 全体的なプレーの方向
- ボールをキープできる、またはコントロールできる可能性がある
1つずつ解説していきます。
反則とゴールの距離
『反則とゴールとの距離』とは反則が起きた場所がゴールに近く、得点を狙える位置だったかどうかです。
この場合はゴールに近い位置ですので『DOGSO(ドグソ)』になる可能性があります。
この場合はゴールから離れているため『DOGSO(ドグソ)』にはなりません。
守備側競技者の位置と数
『守備側競技者の位置と数』とは守備側の選手がファウルで止めなかった場合でも、他の守備者が対応できるかどうかです。
これは近くに守備側の選手がいるため、もし守備側の選手がファウルで止めなかった場合でも他の守備者が対応できるため『決定的な得点の機会』にはならず『DOGSO(ドグソ)』にもなりません。
これは近くに守備側の選手がいないため、攻撃側は突破したらGKと1対1になり『決定的な得点の機会』になります。
そのため守備側の選手がファウルで止めた場合『DOGSO(ドグソ)』になる可能性があります。
全体的なプレーの方向
『全体的なプレーの方向』とは攻撃側の全体的なプレーがゴールの方向に向いているかどうかです。
これはゴールの方向に向かっているため、守備側の選手がファウルで止めた場合『DOGSO(ドグソ)』になる可能性があります。
これはゴールの方向に向いていないため『DOGSO(ドグソ)』にはなりません。
ボールをキープできる、またはコントロールできる可能性
『ボールをキープできる、またはコントロールできる可能性』とは攻撃側の選手が、守備側の選手にファウルで止めなかった場合、ボールをキープできる、またはコントロールできる可能性があったかどうかです。
攻撃側の選手が、守備側のファウルの有無に関わらずボールをキープできない、またはコントロールできない場合は『決定的な得点の機会』とはみなされず『DOGSO(ドグソ)』にはなりません。
DOGSO(ドグソ)の三重罰
自陣の『ペナルティーエリア内』でファウルを犯し、それが『DOGSO(ドグソ)』の4要件を満たすと『三重罰』と呼ばれる以下の3つの罰則を科せられます。
- レッドカード
ファウルを犯した選手に『レッドカード』が提示され退場になる。 - 次節出場停止
ファウルを犯した選手は『次節出場停止』になる。 - PK
ファウルを受けたチームに『PK』が与えられる。
必ずしも三重罰が科せられる訳では無い
『ペナルティーエリア内』で『DOGSO(ドグソ)』の4要件を満たしても、以下のような場合は『レッドカード』が提示されず『三重罰』にならない場合があります。
- 意図的ではないファウル
ファウルを犯す意図が無く正当にボールを奪おうとチャレンジし、結果的にファウルになってしまった場合は『レッドカード』は提示されず『イエローカード』が提示されます。 - 主審がアドバンテージを適用した場合
主審がアドバンテージを取った場合も『レッドカード』では無く『イエローカード』が提示されます。
ペナルティーエリア外のDOGSO(ドグソ)は一発レッド
『ペナルティーエリア外』でファウルを犯し『DOGSO(ドグソ)』の4要件を満たした場合、どのような種類のファウルであっても『レッドカード』が提示され、退場になります。
DOGSO(ドグソ)とSPA(スパ)の違い
『SPA(スパ)』とは『Stopping a Promising Attack』の略称で、日本語にすると『チャンスの阻止』になります。
『DOGSO(ドグソ)』は『決定的な得点の機会』をファウルで止めることに対し『SPA(スパ)』は守備側の選手が『攻撃側の大きなチャンスとなる攻撃』をファウルで阻止することで、ファウルを犯した選手に『イエローカード』が提示されます。
ファウルが『SPA(スパ)』と判断されても、主審がアドバンテージを適用した場合『相手の大きなチャンスとなる攻撃』を阻止したとはみなされず『イエローカード』は提示されません(悪質なファールの場合はプレーが切れたあとにイエローカードが提示れます)。