サッカーには『ウノゼロ』や『クリーンシート』という用語がありますがご存知でしょうか? 今回は『ウノゼロ』や『クリーンシート』などの得点に関する用語を解説していきます。
サッカーのウノゼロの意味とは?
『ウノゼロ』とは『1 – 0』の試合のことを指し、イタリア語で『ウノ』が『 1 』、『ゼロ』が『 0 』という意味です。イタリアではこの『ウノゼロ』で勝利することが美学とされており、その背景にはイタリアの伝統的な戦術があります。
イタリアには古くから『カテナチオ』という戦術があり、それは守備では無失点で抑え、最低限の攻撃で勝利する、いわゆる『堅守速攻』です。『1 – 0』というスコアは無失点に抑え、最小限の得点で勝つ、カテナチオを体現したスコアと言えます。これが『ウノゼロ』での勝利が美しいとされ、称賛される理由です。
サッカーのクリーンシートの意味とは?
『ウノゼロ』に似た言葉に『クリーンシート』というものがあります。『クリーンシート』には白紙という意味があり、サッカーにおいては無失点試合という意味で使われます。由来は得点を記録する用紙に、何も記入する事がないためだといわれています。
『クリーンシート』は取った点数は関係無く、失点数が『 0 』だった場合に使われるため、『5 – 0』で勝った場合や『0 – 0』で引き分けた場合も『クリーンシート』になります。
また『クリーンシート』の数はゴールキーパーを評価する指標の1つになり、『クリーンシート』の回数が多いゴールキーパーは高く評価されます。
サッカーのハットトリックの意味とは?
1人の選手が1試合で3得点することを『ハットトリック』といいます。サッカーはあまり得点の入らないスポーツのため『ハットトリック』と達成するのはとても難しいことです。
滅多に見ることはできませんが、6得点した場合は『ダブルハットトリック』や、9得点の場合は『トリプルハットトリック』といます。非常に珍しいですがフリーキックや、PKで『ハットトリック』を達成した選手もいます。
また、『ハットトリック』は言語によって言い方が異なり、スペイン語では『トリプレタ』、イタリア語では『トリプレッタ』、ドイツ語では『ドライアーパック』といいます。
サッカーのドッピエッタ、ドッペルバック、ドブレーテの意味とは?
1人の選手が1試合で2ゴールすることを、イタリア語では『ドッピエッタ』、スペイン語では『ドブレーテ』、ドイツ語では『ドッペルバック』と言います。
英語では『ブレイス』といいますが、この表現を日本で見聞きすることはあまりありません。また、4得点することを『ホール』、5得点することを『グラット』といいますが、これらも日本で使用されることは少ないです。
サッカーのゴラッソの意味とは?
『ゴラッソ(golazo)』とはスペイン語でゴールという意味の『gol』と強調の『azo』を合わせたもので、『スーパーゴール』を意味します。
また、スペイン語で『スーパー』という意味の『スーペル』と『ゴラッソ』を合わせた『スーペルゴラッソ』という表現もあり、『ゴラッソ』の中でも特に優れたゴールのことを言います。
サッカーのニルの意味
サッカーの試合で、スコアが『0 – 0』のとき、日本では通常『ゼロゼロ』のように『 0 』を『ゼロ』と読みます。一方、イギリスでは『 0 』を『ニル』と読みます。
『1 – 0』なら『ワンニル』、『0 – 0』なら『ニルニル』といった具合です。ただ、勝っている方を先にすることが一般的で『0 – 1』を『ニルワン』ではなく『ワンニル』と読むことが多いです。