サッカーには大きく分けて『サッカー』と『フットボール』の2種類の呼び方があります。海外では『サッカー』と呼ぶ国は少なく『フットボール』呼ぶ国が多数です。ですが日本では『サッカー』と読んでいます。
では何故日本では『フットボール』ではなく『サッカー』と呼ぶのでしょうか?今回は、日本で『フットボール』ではなく『サッカー』と呼ぶ理由について解説していきます。
サッカーと呼ぶ理由
サッカーの語源
1863年、当時バラバラであったサッカーのルールを統一するため、イギリスで『ザ・フットボール・アソシエーション(The Football Association)』を設立し、現在のサッカーの原点となるルールを作り出しました。
『ザ・フットボール・アソシエーション』が作ったルールに則ったサッカーを『アソシエーション・フットボール(Association Football)』と呼び、この『association』を短縮し『er』を付けた『asoccer』をさらに短縮したものが『soccer』だと言われています。
日本でサッカーと呼ぶように
1873年(明治6年)に来日した、イギリス海軍少佐の『アーチボルド・ルシアス・ダグラス』によってサッカーが日本に伝えられ(※諸説あり)、当時は『フットボール』、『蹴球』、『ア式蹴球(アソシエーション式)』など様々な呼び方がされてたようです。
これまた諸説ありますが、日本でサッカーと呼ぶようになった理由は『ラグビーフットボール』『アメリンフットボール』と区別するためだそうです。
1974年には『日本蹴球協会』から現在の名称である『日本サッカー協会』に名称を変更しています。
また、『日本サッカー協会』と日本語表記では『サッカー』が使用されていますが、英語表記では『Japan Football Association』となっており、『フットボール』が使用されています。
サッカーと呼ぶ国
世界的に見て『サッカー』と呼ぶのは日本を含め一部の国だけで、殆どの国が『フットボール』、または『フットボール』を自国の言語に訳したものを使用しています。
サッカーと呼ぶ国
- 日本
- 韓国
- オーストラリア
- ニュージーランド
- アメリカ合衆国
- カナダ
- 南アフリカ
この中で協会名の英語表記にも『サッカー』を使用しているのは『アメリカ合衆国』と『カナダ』の2ヶ国のみです。
まとめ
今回は日本でフットボールではなくサッカーと呼ぶ理由について解説してきましたが、いかがだったでしょうか?
サッカーは『association』を短縮し『er』を付け加えた『asoccer』を更に短縮したもので、日本でサッカーと呼ぶようになった理由は『ラグビーフットボール』や『アメリンフットボール』と区別するため、ということでした。