サッカーオーストラリア代表はなぜアジア枠なのか

オーストラリア代表は何故アジア枠なのか

現在『オーストラリア代表』は『アジアサッカー連盟』に所属しており、ワールドカップアジア予選や、アジアカップに参加しています。なぜ『オーストラリア代表』は『アジアサッカー連盟』に所属しているのでしょうか?

今回はオーストラリア代表はなぜアジア枠である理由について解説していきます。

 

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オーストラリア代表がアジア枠になった理由

アジア枠になった理由

オーストラリアはオセアニアに位置し、『オーストラリアサッカー協会』は『オセアニアサッカー連盟』に在籍していました。

ですが2006年に以下の理由で『オーストラリアサッカー協会』は『アジアサッカー連盟』に転籍します。

  • ワールドカップ出場枠の少なさ
  • 代表の強化
  • アジアマーケットへの進出

 

ワールドカップ出場枠の少なさ

『オーストラリア代表』は『1974年ワールドカップ』に出場して以降『2006年ワールドカップ』に出場するまでの『32年』の間予選敗退を繰り返していました。

その理由の1つとしてオセアニアに与えられた出場枠の少なさが挙げられます。

以下がオセアニアの出場枠数の遷移です。

  • 1996年 アフリカ/アジア/オセアニアで『1枠』
  • 1970年~1978年 アジア/オセアニアで『1枠』
  • 1982年 アジア/オセアニアで『2枠』
  • 1986年~1990年 オセアニアで『0.5枠』
  • 1994年 オセアニアで『0.25枠』
  • 1998年~ オセアニアで『0.5枠』

『0.5枠』や『0.25枠』というのは予選を突破してもワールドカップ出場は決まらず、『大陸間プレーオフ』に進出するという意味です。

『大陸間プレーオフ』は各大陸の『大陸間プレーオフ』に進出した『2チーム』または『4チーム』で争い、勝利した場合にワールドカップ出場権を得ます。

『2チーム』か『4チーム』で『1つの枠』を争うため、1チームあたりの枠数が『0.5枠』か『0.25枠』になる訳です。

一方アジアの枠数は『1986年ワールドカップ』から常に『2枠』以上与えらており、『1998年ワールドカップ』から『3.5枠』、『2002年ワールドカップ』から『4.5枠』に拡大しています。

より枠数の多いアジアに転籍し、ワールドカップに出場することが目的の1つです。

 

代表の強化

『オーストラリア代表』は、『ニュージーランド代表』を除く他のオセアニアのチームと『大きな実力差』があり、大差で勝利することも珍しくありませんでした。

顕著な例として、2002年ワールドカップオセアニア予選『アメリカ領サモア代表』との試合で『31-0』の大差で勝利し、ギネスとして認定されました。

他にもオセアニア最強国を決める『OFCネイションズカップ』で、参加した6回全てで決勝に進出し、内4回優勝しています。

周りとの実力差が大きくては代表チームの強化に繋がらないため、『オーストラリアサッカー連盟』は『アジアサッカー連盟』転籍を図ります。

 

アジアマーケットへの進出

『オーストラリアサッカー連盟』は『オーストラリア政府』の後押しを受け『アジアサッカー連盟』への転籍を実現することになるのですが、なぜ『オーストラリア政府』は協力したのでしょうか。

アジアと関わりを持つということに、多くのビジネスチャンスがあると考えた『オーストラリア政府』は、世界的なスポーツでアジアでも人気の高い『サッカー』きっかけに『アジアマーケット』との接点を持ちたいという思惑がありました。

つまり『オーストラリア政府』が『アジアサッカー連盟』への転籍を後押ししたのは、アジアと接点を持ち『アジアマーケット』へ進出する狙いがあったためです。

 

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アジア転籍後の成績

転籍後の成績

ワールドカップの成績

オセアニア時代では『1974年ワールドカップ』『2006年ワールドカップ』の32年で2回出場していますが、アジア転籍後は『2010年ワールドカップ』『2014年ワールドカップ』『2018年ワールドカップ』『2022年ワールドカップ』の4大会連続で出場しています。

オセアニア枠で出場した『2006年ワールドカップ』でベスト16の進出して以降、決勝トーナメント進出を果たせていませんでしたが、『2022年ワールドカップ』でアジア転籍後初のベスト16進出を果たしました。

  • 2006年W杯 ベスト16
  • 2010年W杯 グループリーグ敗退
  • 2014年W杯 グループリーグ敗退
  • 2018年W杯 グループリーグ敗退
  • 2022年W杯 ベスト16

 

アジアカップの成績

『オーストラリア代表』はアジアに転籍したことで『アジアカップ』に出場できるようになり『2007年大会』から参加しています。

『2011年大会』は初の決勝進出を果たしますが、延長戦の末『日本代表』に『1-0』で敗れ準優勝に終わりました。

オーストラリア開催となった『2015年大会』は2大会連続で決勝に進出し、『韓国代表』を延長の末『2-1』で破り『アジアカップ』初優勝を達成しました。

  • 2007年アジア杯 ベスト8
  • 2011年アジア杯 準優勝
  • 2015年アジア杯 優勝
  • 2019年アジア杯 ベスト8
  • 2023年アジア杯 ベスト8

 

まとめ

今回はなぜオーストラリア代表がアジア枠なのかについて解説してきましたが、いかがだったでしょうか?

オーストラリア代表がアジア枠なのは、オセアニアに与えられたワールドカップ出場枠が少ないこととや、オーストラリア代表の周りの実力差が大きく強化に繋がらないこと。オーストラリア政府のアジアマーケット進出を狙う思惑があったため、でした。

 

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