サッカーで最も盛り上がるシーン、それは得点が決まった瞬間。その得点を多く演出する得点王はまさにスター選手といえます。今回はJ1歴代得点王を紹介していきたいと思います。
1993年~2002年のJ1得点王
1993年 ラモン・ディアス 28得点
- 受賞年:1993年
- 選手名:ラモン・ディアス
- 国籍:アルゼンチン
- 所属:横浜マリノス(現横浜F・マリノス)
- 得点数:28得点
栄えあるJ1初代得点王となったのは、セリエAで活躍し1982年にはワールドカップに出場した元アルゼンチン代表の『ラモン・ディアス』。
J1では数多くのブラジル人選手が得点王に輝いていますが、アルゼンチン人で得点王を獲得したのはこの選手だけです。
1994年 フランク・オルデネビッツ 30得点
- 受賞年:1994年
- 選手名:フランク・オルデネビッツ
- 国籍:ドイツ
- 所属:ジェフユナイテッド市原(現ジェフユナイテッド市原・千葉)
- 得点数:30得点
ドイツのブレーメンやケルンで活躍した『フランク・オルデネビッツ』は、1994年のJ1で30点を決めて得点王に輝きました。
欧州の選手で得点王を獲得したのは、J1の歴史上『フランク・オルデネビッツ』だけです(2021年時点)。
1995年 福田正博 32得点
- 受賞年:1995年
- 選手名:福田正博
- 国籍:日本
- 所属:浦和レッズ
- 得点数:32得点
日本人で初めて得点王を獲得したのは、現役時代の全てを浦和レッズで過ごし、サポーターからミスター・レッズの愛称で親しまれる『福田正博』。現在はサッカー解説者として活動しています。
1996年 三浦知良 23得点
- 受賞年:1996年
- 選手名:三浦知良
- 国籍:日本
- 所属:ヴェルディ川崎(現東京ヴェルディ)
- 得点数:23得点
所属チームは7位に低迷してしまいましたが、23点を決めた『三浦知良』は得点王を受賞しました。また、天皇杯でも5試合で4得点するなど活躍し、チームを優勝に導きました。
1997年 パトリック・エムボマ 25得点
- 受賞年:1997年
- 選手名:パトリック・エムボマ
- 国籍:カメルーン
- 所属:ガンバ大阪
- 得点数:25得点
『パトリック・エムボマ』は1997年に25点を決め、アフリカ系の選手として初めて得点王を受賞しました。ガンバ大阪に移籍して1シーズン目からの印象的な活躍から『浪速の黒豹』と呼ばれていました。
1998年 中山雅史 36得点
- 受賞年:1998年
- 選手名:中山雅史
- 国籍:日本
- 所属:ジュビロ磐田
- 得点数:36得点
1試合5得点を含む4試合連続ハットトリックを達成し、最終的に36ゴールを決め得点王に輝きました。また、同年に開催されたワールドカップでは、日本代表のワールドカップ初ゴールを決めました。
1999年 黄善洪(ファン・ソンホン) 24得点
- 受賞年:1990年
- 選手名:黄善洪(ファン・ソンホン)
- 国籍:韓国
- 所属:セレッソ大阪
- 得点数:24得点
24得点で得点王に輝いた『黄善洪』。Jリーグでプレーしている外国籍選手の中でブラジル人選手に次いで多い韓国人選手ですが、得点王を獲得したのは『黄善洪』だけです(2021年時点)。
2000年 中山雅史 20得点
- 受賞年:2000年
- 選手名:中山雅史
- 国籍:日本
- 所属:ジュビロ磐田
- 得点数:20得点
自身のJリーグ通算100ゴールを達成するなど得点を重ね2回目の得点王を獲得し、Jリーグ史上初となる2回目の得点王を獲得しました。
2001年 ウィル 24得点
- 受賞年:2001年
- 選手名:ウィル
- 国籍:ブラジル
- 所属:コンサドーレ札幌(現北海道コンサドーレ札幌)
- 得点数:24得点
『ウィル』は大分トリニータからレンタルで加入すると1年目から得点能力を発揮し、ブラジル人として初めて得点王を獲得しました。
2002年 高原直泰 26得点
- 受賞年:2002年
- 選手名:高原直泰
- 国籍:日本
- 所属:ジュビロ磐田
- 得点数:26得点
2002年ボカ・ジュニアーズへのレンタルから復帰すると、26得点を上げ、史上最年少(23歳)で得点王を獲得しました。
2003年~2012年のJ1得点王
2003年 ウェズレイ 22得点
- 受賞年:2003年
- 選手名:ウェズレイ
- 国籍:ブラジル
- 所属:名古屋グランパス
- 得点数:22得点
得点力に悩まされていた名古屋グランパスに加入すると、持ち前の得点力を発揮し、移籍後4シーズン目となった2003年に得点王を獲得しました。
また、この年から7年連続でブラジル人が受賞することになります。
2004年 エメルソン 27得点
- 受賞年:2004年
- 選手名:エメルソン
- 国籍:ブラジル
- 所属:浦和レッズ
- 得点数:27得点
浦和レッズ史上最強の助っ人外国人ストライカーとして名高い『エメルソン』は、2004年に27得点で得点王になりました。また、『エメルソン』はJ2でも得点王を獲得しており、J1、J2双方で得点王になった史上初の選手になりました。
2005年 アラウージョ 33得点
- 受賞年:2005年
- 選手名:アラウージョ
- 国籍:ブラジル
- 所属:ガンバ大阪
- 得点数:33得点
ガンバ大阪に移籍して1年目の『アラウージョ』は33試合で33ゴールを決めるという驚異的な記録を残し得点王を受賞しました。
2006年 ワシントン、マグノ・アウベス 26得点
- 受賞年:2006年
- 選手名:ワシントン、マグノ・アウベス
- 国籍:ブラジル
- 所属:浦和レッズ、ガンバ大阪
- 得点数:26得点
浦和レッズの『ワシントン』、ガンバ大阪の『マグノ・アウベス』が共に26点を上げてJリーグ史上初の複数人受賞となりました。
2007年 ジュニーニョ 22得点
- 受賞年:2007年
- 選手名:ジュニーニョ
- 国籍:ブラジル
- 所属:川崎フロンターレ
- 得点数:22得点
『ジュニーニョ』は川崎フロンターレでの5シーズン目に22ゴールを上げ得点王になりました。
また、2004年にJ2で得点王を獲得しており、エメルソン以来となるJ1、J2の両方で得点王に輝いた選手になりました。
2008年 マルキーニョス 21得点
- 受賞年:2008年
- 選手名:マルキーニョス
- 国籍:ブラジル
- 所属:鹿島アントラーズ
- 得点数:21得点
『マルキーニョス』は来日してから8シーズン目、鹿島アントラーズに移籍してから2シーズン目の2008年に21ゴールを上げ得点王に輝き、チームのJ1連覇に貢献しました。
2009年 前田遼一 20得点
- 受賞年:2009年
- 選手名:前田遼一
- 国籍:日本
- 所属:ジュビロ磐田
- 得点数:20得点
7年連続でブラジル人が得点王を獲得していましたが、『前田遼一』が20ゴールを決め、8年ぶりに日本人が得点王になりました。
2010年 ジョシュア・ケネディ、前田遼一 17得点
- 受賞年:2010年
- 選手名:ジョシュア・ケネディ、前田遼一
- 国籍:オーストラリア、日本
- 所属:名古屋グランパス、ジュビロ磐田
- 得点数:17得点
2010年は名古屋グランパスの『ジョシュア・ケネディ』が17得点で得点王になる活躍を見せチームのJ1初優勝に貢献。『前田遼一』も17ゴールを上げ、J1史上初となる2シーズン連続の得点王受賞となりました。
2011年 ジョシュア・ケネディ 19得点
- 受賞年:2011年
- 選手名:ジョシュア・ケネディ
- 国籍:オーストラリア
- 所属:名古屋グランパス
- 得点数:19得点
『ジョシュア・ケネディ』は2010年に続き連続で得点王を獲得しました。外国籍の選手で2シーズン連続の得点王受賞は史上初の出来事です。
2012年 佐藤寿人 22得点
- 受賞年:2012年
- 選手名:佐藤寿人
- 国籍:日本
- 所属:サンフレッチェ広島
- 得点数:22得点
『佐藤寿人』は22得点を決め、チーム史上初となるJ1制覇に貢献しました。また、このシーズンの得点により、J1史上初の9シーズン連続の2桁得点を達成しました。
2013年~2021年のJ1得点王
2013年~2015年 大久保嘉人 26得点
- 受賞年:2013年、2014年、2015年
- 選手名:大久保嘉人
- 国籍:日本
- 所属:川崎フロンターレ
- 得点数:26得点、18点、23点
『大久保嘉人』は、2013年に26得点、2014年に18得点、2015年に23得点を決め、3シーズン連続で得点王を受賞しました。これはJリーグ史上初の快挙です。
また、得点王3回受賞は歴代最多です(2021時点)。
2016年 ピーター・ウタカ、レアンドロ 19得点
- 受賞年:2016年
- 選手名:ピーター・ウタカ、レアンドロ
- 国籍:ナイジェリア、ブラジル
- 所属:サンフレッチェ広島、ヴィッセル神戸
- 得点数:19得点
2016年のJ1はサンフレッチェ広島の『ピーター・ウタカ』とヴィッセル神戸の『レアンドロ』が19得点で並び得点王を獲得しました。
アフリカ系の選手の受賞は1997年の『パトリック・エムボマ』以来19年ぶり。
2017年 小林悠 23得点
- 受賞年:2017年
- 選手名:小林悠
- 国籍:日本
- 所属:川崎フロンターレ
- 得点数:23得点
川崎フロンターレ移籍後8シーズン目、キャプテンとして挑んだ2017年は、プロ入り後初のハットトリックを含む23ゴールで得点王になり、チームのJ1初制覇に貢献しました。
2018年 ジョー 24得点
- 受賞年:2018年
- 選手名:ジョー
- 国籍:ブラジル
- 所属:名古屋グランパス
- 得点数:24得点
2019年 仲川輝人、マルコス・ジュニオール 15得点
- 受賞年:2019年
- 選手名:仲川輝人、マルコス・ジュニオール
- 国籍:日本、ブラジル
- 所属:横浜F・マリノス
- 得点数:15得点
2019年は横浜F・マリノスの『仲川輝人』と『マルコス・ジュニオール』が得点王を獲得しました。同じチームから得点王が2人選ばれるという珍しい出来事が起きましたが、これはJリーグ史上初の出来事です。
また、15得点での得点王獲得は歴代得点王の中で最も少ないものです。
2020年 マイケル・オルンガ 28得点
- 受賞年:2020年
- 選手名:マイケル・オルンガ
- 国籍:ケニア
- 所属:柏レイソル
- 得点数:28得点
2019年にJ2で27点を決め柏レイソルのJ2優勝に貢献。中でも京都サンガ戦で決めた8ゴールは強烈なインパクトを与えました。J1の舞台でも大暴れし、28点で得点王を獲得しました。
2021年 前田大然、レアンドロ・ダミアン 23得点
- 受賞年:2021年
- 選手名:前田大然、レアンドロ・ダミアン
- 国籍:日本、ブラジル
- 所属:横浜F・マリノス、川崎フロンターレ
- 得点数:23得点
得点王は川崎フロンターレの『レアンドロ・ダミアン』と『前田大然』が分け合う形になりました。
『レアンドロ・ダミアン』はチームの2回目の2連覇に貢献し、『前田大然』はチームのシーズン得点記録更新(82得点)と準優勝に貢献しました。