サッカーの醍醐味の一つである番狂わせ。ジャイアントキリングやアップセットともいわれます。
番狂わせは舞台が高ければ高いほど大きな盛り上がりをみせます。今回は最高の舞台であるワールドカップで番狂わせを起こしたチームを紹介していきます。
日本代表 コロンビア代表戦 2018年ロシアワールドカップ
『日本代表』のFIFAランキングは『ロシア代表』の70位『サウジアラビア代表』の67位に次ぐ3番目に低い61位でした。
『日本代表』はグループHに入り、初戦でFIFAランキング16位の『コロンビア代表』と対戦。
FIFAランキング61位と16位の対戦は後者に軍配が上がるものと思われていましたが、番狂わせが起きます。
試合開始3分『香川真司』がシュートを狙うと『コロンビア代表』の『カルロス・サンチェス』がハンドで阻止。
これが決定機の阻止とみなされ『レッドカード』と退場となり『日本代表』にPKが与えられます。このPKを『香川真司』が決め先制に成功しました。
試合の序盤で1人退場、1点リードのアドバンテージを得ましたが、39分『キンテーロ』にフリーキックを決められ『1-1』に。
試合は同点のまま進み、70分『本田圭佑』がピッチに入ると、その3分後の73分『本田圭佑』が蹴ったコーナーキックを『大迫勇也』がヘディングでゴールを決め『1-2』の勝ち越しに成功しました。
その後は『コロンビア代表』の猛攻を耐え『1-2』のまま試合終了。アジア勢で初めて南米のチームを倒すという歴史的勝利を収めました。
韓国代表 ドイツ代表戦 2018年ロシアワールドカップ
グループFに入った『韓国代表』は初戦の『スウェーデン代表』を『1-0』、2戦目の『メキシコ代表』を『1-2』でいずれも敗戦。
決勝トーナメントに進出するには『ドイツ代表』に勝利し、他会場の試合で『メキシコ代表』が『スウェーデン代表』に勝利することが絶対条件でした。
対する『ドイツ代表』は『韓国代表』に勝利出来ず、他会場の試合で『スウェーデン代表』が『メキシコ代表』に勝利した場合に敗退が確定してしまうため勝利が必須でした。
互いに勝利が欲しいグループリーグ最終戦、試合は前半『ドイツ代表』が主導権を握るも得点を決めるに至らず『韓国代表』もカウンターで対抗しますが得点はなく『0-0』のまま試合を折り返します。
後半も『ドイツ代表』が主導権を握りますが『韓国代表』は、この試合の最優秀選手(MOM)に選ばれたGKの『チョ・ヒョヌ』を中心に粘り強く守り、得点を許しません。
スコアレスで試合が進み、アディショナルタイム3分『韓国代表』がコーナーキックの流れからシュートを決めます。VARでオフサイドのチェックがありましたが、ゴールは認められ『韓国代表』が先制に成功。
他会場で『スウェーデン代表』が『メキシコ代表』に『3-0』でリードしていたため、勝利が必要になった『ドイツ代表』はGKを前線に上るパワープレーに出ます。
がしかしGKがボールを奪われ無人のゴールに蹴りシュートを決められ『2-0』。そのまま1点も返せず試合終了。『韓国代表』が歴史的勝利を収めました。
他会場の試合で『スウェーデン代表』が『メキシコ代表』に勝利したため『ドイツ代表』は史上初のグループリーグ敗退。
『韓国代表』も『ドイツ代表』に勝利するという難しいミッションを達成しましたが、決勝トーナメント進出はなりませんでした。
コスタリカ代表 2014年ブラジルワールドカップ
2014年ブラジルワールドカップで『コスタリカ代表』が入ったのは『イタリア代表』『ウルグアイ代表』『イングランド代表』と同じグループD。
『コスタリカ代表』以外すべてワールドカップ優勝経験国といういわゆる死の組。当然下馬評は低く、グループ最下位で敗退するだろう、というのが大方の予想。
ですがいざ蓋を開けてみると驚きの結果に。初戦の『ウルグアイ代表』、先制点こそ奪われましたが後半に3得点を挙げ『1-3』の逆転勝利。下剋上を果たしました。
勢いそのままに『イタリア代表』を『0-1』で破り、グループリーグ最終戦の『イングランド代表』との試合を『0-0』で引き分け、死の組を無敗かつ首位で突破しました。
決勝トーナメント1回戦『ギリシャ代表』との試合は120分で決着は付かず、勝負はPK戦に。このPK戦を『5-3』で制し、のベスト8に駒を進めました。
ベスト8では『オランダ代表』と戦い、PK戦の末『4-3』で敗戦。惜しくもベスト4進出とはなりませんでしたが『コスタリカ代表』史上初のベスト8という快挙を達成しました。
セネガル代表 2002年日韓ワールドカップ
ワールドカップ初出場となった『セネガル代表』は、前回王者の『フランス代表』前回ベスト8の『デンマーク』3大会ぶりとなった古豪『ウルグアイ代表』と同じグループAに入りました。
『セネガル代表』は大会の開幕戦で『フランス代表』に『0-1』で勝利を収め世界中に衝撃を与えました。
続く『デンマーク代表』を『1-1』で引き分け『ウルグアイ代表』との試合も『3-3』で引き分けました。この結果により死の組と評されたグループAを無敗で2位通過しました。
決勝トーナメント1回戦は『スウェーデン代表』と対戦。試合は11分に『スウェーデン代表』が先制しますが、30分に『セネガル代表』が追いつきます。
その後スコアは動かず試合は延長戦に突入すると、104分に『セネガル代表』がゴールデンゴールを決め勝利を飾りベスト8へ進出。※ゴールデンゴールとは延長戦突入した場合、次に得点したチームを勝者とするルール(現在は廃止)。
ベスト8では『トルコ代表』と対戦。試合は90分通してスコアレスの展開、延長戦に入ると94分『トルコ代表』にゴールデンゴールを決められ試合終了。
アフリカ勢初となるベスト4進出とはなりませんでしたが、初出場で前回王者を破るなど大旋風を巻き起こしました。
まとめ
今回はワールドカップで番狂わせを起こしたチームを紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
ワールドカップのような短期間の大会は、勢いに乗ったチームが強豪国相手に勝利を収めることもしばしばあります。他国のチームでも盛り上がりますが、やはり『日本代表』の番狂わせをみたいですね。