ブラジルのサッカーがどのような構造になっているかご存知でしょうか?
欧州のリーグは知っているけど、ブラジルのサッカーの構造については知らない、という方も少なくないと思います。
そこで今回はブラジルのサッカーの構造について解説していきたいと思います。
ブラジルの3つの大会
ブラジル国内の大会は大きく以下の3つに分けることができます。
- 全国リーグ
- 州リーグ
- コパ・ド・ブラジル
一部のチームは上記の大会に加え、南米各国のチームが参加する『コパ・リベルタドーレス』や『コパ・スダメリカーナ』などの国際大会にも出場します。
全国リーグ(カンピオナート・ブラジレイロ)
『全国リーグ』はその名の通りブラジル全国規模の『リーグ戦』で、『カンピオナート・ブラジレイロ(ブラジル全国選手権)』と呼ばれます。日本だとJリーグにあたる大会です。
リーグは4部制になっており1部から順に『セリエA』『セリエB』『セリエC』『セリエD』と呼ばれます。
セリエAの構造
『セリエA』は20チームによって争われる、ブラジルのサッカーの1部リーグです。期間は4月~12月、開催方式は20チームによるホーム&アウェーの総当りで行われます。
1位~6位までの6チームには来季のコパ・リベルタドーレスの出場権が与えられ、7位~12位までの6チームには来季のコパ・スダメリカーナの出場権が与えられます。
17位~20位までの4チームは来季の『セリエB』へと降格します。
セリエBの構造
『セリエB』はブラジルのサッカーの2部リーグです。『セリエA』と同じく、20チームによるホーム&アウェー方式で争われます。
1位~4位までのチームが来季のセリエAに昇格し、17位~20位までの4チームは来季の『セリエC』に降格します。
セリエCの構造
『セリエC』はブラジルのサッカーの3部リーグです。20チームによる『第1フェーズ』『第2フェーズ』『第3フェーズ』の3つのフェーズで行われます。
『第1フェーズ』では、各チームがそれぞれ一回ずつ戦い、1位~8位までの8チームが『第2フェーズ』へ進出し、17位~20位までの4チームが来季の『セリエD』に降格します。
『第2フェーズ』では、8チームを2つのグループに分けてホーム&アウェーの総当たり戦を行います。各グループの1位と2位が来季の『セリエB』に昇格し、1位は『第3フェーズ』へ進出します。
『第3フェーズ』で勝利したチームが『セリエC』優勝になります。
セリエDの構造
『セリエD』はブラジルのサッカーの4部リーグです。64チームを8チームずつ8グループに分けてホーム&アウェーの総当たり戦を行います。
各グループの1位~4位までの4チーム、計32チームがノックアウトステージに進出します。トーナメントの準決勝に進出した4チームが来季の『セリエC』に昇格します。
州リーグ
ブラジルの27州全てに州リーグが存在し、これは日本における地域リーグのようなものです。
ただ、日本と違うのがプロリーグに参加しているチームも参加するという点です。例えば『セリエA』の『パルメイラス』や『コリンチャンス』はサンパウロ州の『カンピオナート・パウリスタ(サンパウロ州選手権)』に参加しています。
そのため『カンピオナート・ブラジレイロ』に参加しているクラブは州リーグと並行して戦うことになります。
コパ・ド・ブラジル
『コパ・ド・ブラジル』は昨季の『セリエA』上位チーム、各州の上位チームなど全部で92チームがトーナメント方式で争います。
1回戦と2回戦は一発勝負で、3回戦~7回戦(決勝)まではホーム&アウェーの2試合で勝負を決めます。
優勝チームには来季の『コパ・ド・ブラジル』の出場権と『コパ・リベルタドーレス』の出場権が与えられます。
まとめ
今回はブラジルのサッカーの構造について解説してきましたが、いかがだったでしょうか?
ブラジル国内では『全国リーグ』『州リーグ』『コパ・ド・ブラジル』の3つの大会がありそれぞれ並行して戦います。そして一部のチームは『コパ・リベルタドーレス』や『コパ・スダメリカーナ』などの国際大会にも出場します。